2011年10月23日 星期日

【美しい日本の私】の鑑賞


1968年1月ノーベル文学賞の受賞式で川端康成は受賞者として、日本文化の禅の要素を凝縮的な言葉で西洋社会に伝えました。受賞スピーチは「美しい日本の私」と題されました。

はじめに、川端康成は十三世紀の禅師の道元禅師や明恵上人の詩を引用し、禅の世界での人間と自然の関係を説明しました。禅師たちの詩によれば大自然に触れるだけでなく、この大自然に溶け込めば、心が澄み、「生死を離る」ようになるそうです。

明恵上人は真夜中、山の端にある禅堂で座禅しました。月は明恵を照らして、しばらく一緒にいてくれました。明恵は月を友だちとして座禅していたので、狼の吼える声を聞いても怖がりませんでした。それを川端康成は月を友だちとするよりも月に親しく、月を見る明恵が月になり、明恵にみられる月が明恵になり、自然に没入、自然と一体化していたと表現しました。この明恵の落ち着きが私を感動させます。明恵の心の広さも大自然がもたらす幸せを感じさせます。

川端康成は東洋画も茶道も華道も日本文学も使って、禅の世界を説明します。西洋の世界は往々に日本の「無」は西洋の「虚無」だと誤解してきました。しかし川端康成は「万有が自在に通う空、無涯無辺、無尽蔵の心の宇宙なのです」と言いました。この心境に至ったら川端康成が言う「極めて狭小、簡素な茶室はかえって、無辺の広さと無限の優麗とを宿しております」と言う言葉がわかるでしょう。川端康成は他からの教えよりも、内に目覚めるさとり、直観が大切だと言いました。その方法は座禅であると私は信じます。

このスピーチは六枚のページしかありません。しかし日本文化の深層なところ「禅」をはっきり説明しました。川端康成の見事な文章を味わえるのはうれしいです。また、理論的ではなく、日本の暮らしの中で繰り返されることから話したので日本人の生き方を理解することができます。さらに、このスピーチで一番貴重なのは禅の世界を垣間見ることができることです。

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